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藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門

藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門

人気ランキング : 17705位
定価 : ¥ 1,470
販売元 : 光文社
発売日 : 2006-03-24

価格 商品名 納期
¥ 1,470 藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門 通常24時間以内に発送

個人の資産運用とファンドマネジメントを混同しておられます

 個人の資産運用を組織で大量の資金を扱うファンドマネジメントと同一である見なして議論を進めておられる点が間違っています。

 将来に向けて一定量の資金の流入が期待出来る状況で、ディーリング(試行)を繰り返すと結果は大数の法則に従い、平均値へ収束することが、ファンドマネジメントの大前提と理解しています。
 ディーラーは「血反吐が出るくらい」とか「円形脱毛症になるまで」悩めという表現を藤巻氏がよく使われます。ファンドマネジメントの現場では、当該前提があるからこそ、血の滲むような努力もよしとされるのでしょう。

 本書の主張は、今後資産インフレが進行するとの前提(平均値)で、現在の金利水準を固定し(固定金利借入)、「現在の金利水準」と「将来の資産価格の上昇率」の乖離による裁定取引を「個人」で行おうという主張です。
 個人の資産運用の場合、当該前提が実現するまで、病気・失業等によるリスクを始め、当該前提が一時的に崩れた場合のリスクヘッジ手段が極めて限られています。
 一般の個人が金融先物やアセットアロケーションを自在に活用してリスクヘッジを行うことが出来ると思えません。
 アセットアロケーションの例が本書にも掲載されていますが、リスクエクスポージャーが高いように拝見しました。

 ただし、ファンダメンタルな経済の波に乗ることを前提にしておられる以上、「チャートは一切見ない」し、「目先の動きは無視する」と言い切っておられる点について一貫した主張であり、マーケットのプロらしさを感じました。


 

5年後にお金持ち???

藤巻氏はドイツ証券の武者氏といい勝負だろう。経済が悪い時は「これからも悪くなる」と言い、良い時は「これからも良くなる」と言う。そしてその直後が景気の天井だったりする。5年後は景気が悪い確率が高いだろうに、借金して投資するという感覚もわからないなあ。

悪くないけど軽い経済読本以上ではない

藤巻氏が女子高で講義した内容らしい。録音した内容を起こしたような感じ。決して悪い内容ではないんだけど、書籍になることを強く意識して色々と修正した感じもなく、基本的には軽い経済読本。マクロ経済を念頭において資産運用を考えるための入門書とでも言うべきか。話を無駄に分散させずに授業の実況っぽい雰囲気を出しているあたりは他の本にはあまりない特長だと思います。

物価上昇の大まかな仕組みを知っている人(もしくは自然に感じている人)にとっては得るものはほとんど無いと思います。それでも、「さすが藤巻氏」と言えるとっつきやすいのにしっかりした説明は書かれているので、入門的な読み物を求めている人にはお薦めできます。

円ドルレートは200円になりました?

確かにおもしろい本なのだが、過去のトレンドがそのまま継続すると予想する著者の予測方法は、高校生でなくとも小中学校生でも出来るだろう。このような順張り投資法は、いつかは大損をするだろう。

著者は5年後にお金持ちになる方法を説いているようだが、5年ぐらいの中期になると、世の中は反対の方向に進んでいるかもしれない。

インフレどころか原油高、金価格の高騰、そして住宅バブルの破裂などで、世界経済が再び大不況に戻らないとも限らない。

そして、円高のリスクも大きい。著者はかねがね円ドルレートは200円になると明確に主張してきたが、結果はどうだったのだろうか。

そのような痛快かもしれないが、論理矛盾もはなはだしい、めちゃくちゃな議論を信じ込んでいると、読者は5年後にリッチになるどころか、むしろホームレスになる確率が大きいのかもしれない。

このような単純な方法で筆者は本当に投資で大もうけしているのだろうか?それなら日本中が大金持ちであふれかえっているだろうに!




資産運用の入門書

本書は、「伝説のディーラー」でお馴染みの藤巻健史氏が、今後の経済を分析・予想した上で、今後の資産運用の考え方を語ったもの。

最近筆者は、執筆した著作『直伝 藤巻流「私の個人資産の運用方法」』の中で、「国は財政赤字ゆえ、インフレイ政策をとらざるを得ない。そこで今後は、固定金利で借金をして、株、土地、外貨建て商品を持たなければ、自分の財産を守れない」と主張しているが、本書でも同様の主張をしている。もっとも本書は、女子高での講義がもとになっていることから、上記著作と比べ、平易な言葉で書かれており、経済に疎い方でも気軽に読めるのではないだろうか。「どの株の銘柄がいいかなどと思っていると、お金持ちにはなれない。短期でちょこちょこ儲けても、そんなのはタカがしれている。日本の経済がインフレになるか、デフレになるかを見極め、国際的な経済の動きも見ておく。その上で、どういう金融商品を買ったらいいのかということをきちんと見極める。お金が儲かるかどうかは、要するに頭脳ゲーム。」もっともだ。

ここに書かれていることがある程度理解できた上で、上記著作に進むと、より経済への理解が深まるのではないだろうか。(上記著作と本書の出版社は同じグループ会社。その戦略に見事にはまってしまった・・・)


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